正しい保湿方法【完全版】 化粧水〜クリームまで

秋から冬にかけて乾燥が特に気になりますが、夏には冷房の影響で乾燥したり、花粉のとぶ春先には肌のバリア機能が衰え乾燥したり、季節を問わず保湿が必要です。保湿をしっかり行うには、適切なステップがあります。化粧水での水分補給からクリームによる保湿まで、各ステップの役割や角質層の役割を解説するとともに、乾燥対策におすすめの保湿アイテムについても紹介します。

 皮膚の構造と保湿の意味とは

まずはお肌の構造についてみてみましょう。お肌は4層構造になっていますが、ここでは一番上の角質層について触れていきます。

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お肌の表面にあたる角質層には、ブロック状に角質細胞が存在します。その細胞と細胞の間は、細胞間脂質であるセラミドで満たされています。さらに、アミノ酸を主成分とした水分を保持する役割があるNMF(Natural Moisturizing Factor)も存在しています。
この細胞間脂質とNMFが満たされることで、油分と水分のバランスが保たれるようになります。また、ラメラ構造と呼ばれる脂質と水分の層によって、脂質と水分をしっかりと保持することができます。
しかしこれらの構造のバランスが乱れると、保湿力が下がって肌のバリア機能が低下し、敏感肌や乾燥肌になります。
大人の脂性肌は、肌の水分保持力が低下し乾燥してくると、それをカバーしようと過剰に皮脂を分泌することが一因といわれています。

化粧水からクリームまで、保湿アイテムの役割

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種類 働き
化粧水 水分補給
乳液 水分+油分補給
美容液 肌の栄養補給
クリーム 油分が蓋がわりとなってお肌を保護

保湿には化粧水をたっぷりと思われる方も多いかもしれませんが、化粧水だけで水分を補給してもしっかり蓋をしなければ、効果を活かしきれません。
また製品にもよりますが、乳液だけでは水分や油分で一時的に潤っても、それらを肌にとどめてしっかりとお肌を保護することができません。
クリームでしっかり水分を閉じ込めることが必要です。オールインワンジェルは、水分と油分を同時に届け、お肌を保護する蓋の役目もする特殊なアイテムといえます。

化粧水の選び方

乾燥肌、敏感肌が気になる方は、セラミドやヒアルロン酸の入った少しとろみのある化粧水を選びましょう。これらの成分は、エイジングケアにも効果的です。また脂性肌の方は、ハマメリスエキス、クエン酸、アルコールの入った収斂作用のある化粧水がおすすめです。

乳液、美容液の選び方

乳液や美容液は、効果に特化した製品が多く見られます。例えば、美白、エイジングケアなどが挙げられます。トータルでケアを行う場合、化粧水では水分、クリームでは油分が補えるので、乳液や美容液は保湿以外のお悩みに効果があるものを選びましょう。シミ、シワ、くすみ、たるみなどといったお悩み対策に必要なケアを取り入れることが可能です。

保湿クリームの選び方

クリームは保湿だけではなくお肌の保護も兼ねているため、朝晩しっかりと使用しましょう。朝と夜で使い分けることができる場合は、夜には保湿力の高いクリームを、朝には外気から保護できるタイプの製品を選びましょう。

オールインワンジェルの選び方

オールインワンジェル
保湿力、保水力があり、お悩み別のケアとしてもバランス良く補えるのがオールインワンジェルの魅力です。ジェルの中でもしっとりタイプ、さっぱりタイプなど様々な種類がありますので、ご自身のお肌の状態に合わせて選んでください。迷った時には、少ししっとりしたタイプを選ぶことをおすすめいたします。思った以上に肌は乾燥しているからです。

保湿剤の選び方

ワセリン

敏感肌で基礎化粧品に刺激を感じる場合には、ミネラルオイル由来のヴァセリンがおすすめです。長年使用されている保湿剤です。種類もお肌用、唇用など豊富にあります。

注目の保湿成分

  • コラーゲン
    お肌のハリ、弾力をアップさせ、キメを整え保湿もできる万能成分
  • ヒアルロン酸
    水分量を高めることでみずみずしいお肌に導く成分
  • プロテオグリカン
    糖タンパクの一種で、保水力がヒアルロン酸より高く、最近注目されている成分
  • リピジュア
    細胞膜のリン脂質に似た性質で、ヒアルロン酸よりも高い保水性があり医薬品にも使用されている成分
  • セラミド
    角質層の細胞と細胞の間を埋めている細胞間脂質。表皮の一番上の層にある保湿成分のため、化粧品として使用することで直接働きかけやすい成分

朝夜のスキンケアだけでは足りない…日中の乾燥を防ぐには?

朝と夜のスキンケアだけでは12時間近く時間が空いてしまうため、昼から夕方にかけて乾燥するという方が多くいらっしゃいます。そこで、朝と夜のケアに加えて、日中の乾燥対策をおすすめします。

保湿力の高い化粧下地・ファンデーションを選ぶ

メイク下地は必ず使用し、ファンデーションはクリームタイプ、BBクリーム、CCクリームなどを使用しましょう。そのままでは崩れる原因になるので、最後に軽くパウダーファンデーションやお粉でカバーします。

メイクの上から使える化粧水ミストでこまめに保湿

日中は水分の蒸発が盛んになるため、化粧直しにも使えるミスト化粧水を使いましょう。お顔全体にシュッシュッとかけて、軽くティッシュなどで押さえてからメイク直しを行うと、日中の水分補給ができます。テカリやすい方も、大人の肌では水分不足が原因で皮脂分泌が活発になることも多いので、お肌への水分補給をたっぷりしましょう。

口周りの乾燥にはリップと保湿マスク

口周りは、食事や会話するなど動きが大きく皮膚に負担がかかり、ガサガサになりやすい部分のひとつ。メイク直しの際には、必ずリップを使用してケアをし、乾燥を強く感じる方は、集中ケアとして夜にパックも行いましょう。パックの方法はリップをたっぷり塗ってからラップを唇の上にのせるだけ。

近くに加湿器を置く

Humidifier

部屋の中は、冷暖房などの空調により年中乾燥しやすくなっています。空気の乾燥を防ぐには加湿器が最適です。自宅ではもちろん、オフィスではUSBを使用した加湿器もありますし、置くだけという簡単なタイプもあります。

24時間しっかり保湿!肌の潤いを保つために

乾燥からお肌をパーフェクトにケアする3つのポイント。

  • 基礎をおさえて化粧品選びをしっかりと
  • 朝晩のケアに加えて、日中のケアも追加
  • お肌だけではなく、加湿器で空気の乾燥も防ぐ

スキンケア、エイジングケアでは何よりも先に保湿が大切です。乾燥を感じている方はすぐに対策を行い、トラブル知らずの肌を目指しましょう。

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