タイプ別:冷え性におすすめの漢方

冷えは万病の元であり、女性にとっては美容の大敵でもあります。西洋医学では冷えを治療する方法はありませんが、東洋医学では冷えが様々な病気や不調の原因であり、病気の手前の未病として扱います。あなたも冷えを改善するために漢方を取り入れてみませんか?

冷えにも種類がある!あなたのタイプはどれ?

冷えといっても種類がいくつかあります。漢方では体の構成成分を「気・血・水」の3つに分けて考えます。冷えの原因が「気・血・水」のどれにあてはまるのかによって、5つの体質に分けられます。漢方は誰にでも同じように効くのではなく、その人の体質によって使い分けることが大切です。まずは冷えのタイプをチェックして、あなたに合った漢方処方を見つけてください。

A項目
あざができやすい
しみが多い
手足が冷えやすい
肩がこる
目の下にクマができやすい
生理痛が重い、レバー状の血の塊がでる(女性の場合のみ)
A項目に多くチェックがついたあなたは瘀血タイプ

B項目
手足の先が冷える
顔が青白く、爪が白っぽい
顔色が悪いといわれる
めまい、立ちくらみ、動機がする
肌荒れが気になる
髪がパサパサしている
生理周期が遅れぎみ、経血量が少なめ(女性の場合のみ)
爪が割れやすい
B項目に多くチェックがついたあなたは血虚タイプ

C項目
すぐに疲れてしまい体力がない
食べる量が少なめ
運動は嫌い
風邪をひきやすい
胃腸が弱い
元気がでない
C項目に多くチェックがついたあなたは気虚タイプ

D項目
冷えのぼせがある
生理前にイライラしたり過食になる
気分にむらがある
普段からストレスが多い
胃もたれ感がある
げっぷやおならが多い
D項目に多くチェックがついたあなたは気滞タイプ

E項目
お腹と手足が冷えやすい
下痢しやすい
お腹が痛くなりやすい
胃腸がチャポチャポいう
むくみが気になる
体がだる重い
E項目に多くチェックがついたあなたは水滞タイプ

瘀血(おけつ)タイプ


上のチェック項目で「瘀血」タイプ(項目A)に最も多いチェックがついた方には、次のような特徴があります。おすすめの漢方も紹介してますので、参考にしてみて下さい。

特徴

瘀血(おけつ)タイプの冷え性の特徴としては、手足の先端が冷えている、月経周期が乱れがち、生理痛や肩こりがひどい、あざができやすいなどの症状がみられます。このタイプは血の流れが滞っており、全身にうまく血液が回っていないので末端が冷えやすくなります。冷えの解消には血の巡りを良くしてあげることが必要です。

おすすめの漢方はコレ

血の巡りが悪く滞りがちな瘀血タイプには、血の巡りを良くする漢方がおすすめです。どんな処方が良いのかおすすめの漢方を紹介します。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅうしょうきょうとう)

気の流れを良くして血の巡りを良くする作用があります。手足の冷えが気になる人におすすめです。桂皮や甘草、生姜等9種の生薬が配合されており、頭痛や腰の痛み、下腹部痛などの痛みの改善や、しもやけにも効果のある漢方です。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

生理前や生理の最初の数日間に気分が悪くなり、しみやあざができやすい人や、下半身が冷えて頭は熱くなる「冷えのぼせ」タイプにおすすめの漢方です。桂皮や甘草、生姜等9種の生薬が配合されており、滞った血の巡りを良くして下半身の冷えを改善します。月経痛や月経不順、便秘がちな方にもおすすめです。女性特有のトラブルによく使用される、婦人科三大処方の1つです。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

イライラして便秘しやすい体質の人で、のぼせがちなタイプにおすすめの漢方です。生理痛や生理不順があり、精神的に不安定になる人にも用います。また、高血圧に伴う頭痛、めまい、肩こりにも効果があります。気と血の流れを良くして冷えを改善します。

血虚(けっきょ)タイプ


上のチェック項目で「血虚」タイプ(項目B)に最も多いチェックがついた方には、次のような特徴があります。おすすめの漢方も紹介してますので、参考にしてみて下さい。

特徴

血虚タイプの冷えの特徴は手足の先が冷えやすいことです。顔色が冴えない、爪が割れやすい、疲れやすい、女性では生理の時の経血量が少ないなどの症状がみられます。この体質では血の量が不足しているため、全身に十分な血が巡らず様々な不調となって現れます。

 おすすめの漢方はコレ

血虚タイプには血を増やして巡りを良くするような漢方がおすすめです。どんな漢方が良いのか、おすすめの処方を紹介します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

手足や腰が冷えて、顔色が悪い方、生理不順に悩んでいる方、生理前のイライラや不安感がある方に用いる処方です。全身に栄養を巡らせて、血の不足を補い血行を良くする作用があります。体内の余計な水分をとって水分を調整し、冷えを解消します。婦人科の三大処方の1つです。

温経湯(うんけいとう)

婦人科でよく用いられる漢方で、冷え症、生理不順にも良く処方されます。冷え性なのに手足がほてる、唇が乾くような人に向いている処方です。血の不足を補い、温めながら血行を良くして冷えを改善します。

加味帰脾湯(かみきひとう)

消化機能を高め、血を増やして血行を良くすることで精神を安定させる作用があり、精神不安が強く、よく眠れないなどの症状がある人に用いられる漢方です。食欲が低下ぎみで元気がないときにも用いられます。

気虚(ききょ)タイプ

上のチェック項目で「気虚」タイプ(項目C)に最も多いチェックがついた方には、次のような特徴があります。おすすめの漢方も紹介してますので、参考にしてみて下さい。

特徴

元気がでない、疲れやすいという症状はエネルギーの不足からくる気虚が原因である場合があります。「気」は全身に血や水を巡らせるために必要です。エネルギー不足による場合と、エネルギーの消耗が多い場合の2つが原因として考えられます。

おすすめの漢方はコレ

気虚タイプには、不足している気を補って、気の巡りが良くなるような漢方がおすすめです。どんな漢方が良いのか、おすすめの処方を紹介します。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

体に不足した気を補って、体を立て直す働きのある漢方です。病中病後の体力低下時にも使います。胃腸の働きを高める働きもあるため、食が細くてエネルギーが足りていない女性におすすめです。

人参湯(にんじんとう)

人参は古来から良く使われる漢方で胃腸を元気にする作用があります。人参湯は人参が主薬であり、胃腸を元気にしながら冷えを改善して温める作用のある漢方です。胃腸が弱いやせ型のタイプにおすすめです。

六君子湯(りっくんしとう)

胃腸が弱くて食欲が少ない人、疲れやすくて貧血気味、手足が冷えるという症状がある方に用いられます。みぞおちのつかえ感がある人にもおすすめです。胃腸薬としての効果も高い漢方です。

気滞(きたい)タイプ

上のチェック項目で「気滞」タイプ(項目D)に最も多いチェックがついた方には、次のような特徴があります。おすすめの漢方も紹介してますので、参考にしてみて下さい。

特徴

下半身は冷えているけれど、頭や顔がのぼせる、ストレスをためやすい、月経前に胸がはる、自律神経が乱れやすい、イライラしやすいなどの症状がみられます。この体質では気の巡りが悪く滞りがちなので、血をうまく動かすことができず冷えを生じます。

おすすめの漢方はコレ

気滞タイプには、滞りがちな気の巡りを良くして血をうまく動かせるような漢方がおすすめです。どんな漢方が良いのか、おすすめの処方を紹介します。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

気逆(きぎゃく)といわれる症状がある方に用いる漢方です。血が不足しているために気が余り、その気が上半身に上って熱に変わることで不調となる状態に効果があります。のぼせ、疲れやすくイライラしやすい人、月経不順や更年期の方の冷えにおすすめです。こちらも婦人科三大処方の1つです。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

精神的な不安感や些細なことが気になる、眠れないなどの症状があるときに用いられます。ストレスによる冷えがある人にもおすすめで、気の巡りを良くして、体内にたまった熱を冷まし、心を落ち着かせる漢方です。

水滞(すいたい)タイプ

上のチェック項目で「水滞」タイプ(項目E)に最も多いチェックがついた方には、次のような特徴があります。おすすめの漢方も紹介してますので、参考にしてみて下さい。

特徴

お腹や腰回りが冷えており、夏でもホッカイロが手放せない程度の強い冷え、トイレが近い、冷えるとすぐ下痢をする、体がだる重いなどの症状がみられます。この体質では水はけが悪いことにより冷えを感じます。

おすすめの漢方はコレ

体内の水の巡りを良くする漢方がおすすめです。どんな漢方が良いのか、おすすめの処方を紹介します。

五苓散(ごれいさん)

口の渇きや尿が出にくい、むくみ、頭痛、めまい、下痢などの症状がある人に用いられます。水の流れが悪く、水分代謝が悪い状態を改善し、水はけを良くしてむくみを改善する作用もあります。

真武湯(しんぶとう)

冷えが特に強い人には五苓散よりも真武湯の方がおすすめです。虚弱なタイプで、胃腸が弱い、風邪をひきやすい、めまい、全身の冷えが強く下痢しやすいなどの体質に合っています。水の滞りを解消し、体を温める作用のある漢方です 。

体質にあわせた漢方を

冷えといっても様々な症状があります。また症状としては同じものでも、原因や体質によって対処法が異なるので、自分の体質や冷えの症状に合わせて対処することが大切です。漢方はすぐに効果が現れにくいという特徴もあるため、しばらく続けてみて、体に合っているかどうか判断しましょう。

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