毎日欠かせないメイク落とし、どのように行っていますか?実は一番お肌に負担のかかる瞬間と言えるのがメイク落とし。今回は、肌への負担が少ない基本のメイク落とし方法だけでなく、メイクを落とすことでお肌をより美しく保つためのコツを紹介します。まつエクをしている人の落とし方も紹介するので参考にしてみて下さい。

基本の正しいメイクの落とし方
1日活動したお肌には皮脂や汗などの肌内部からの汚れ、排気ガスや外気などによる外部からの汚れが付着しています。メイクはそれらの汚れからの保護、皮脂などを抑える効果もありますので必ず最低限行うことをオススメします。しかし、その汚れとメイクは必ず帰宅後には落とすのが鉄則。そのまま放置して、寝てしまうと、ニキビの原因となる皮脂つまりがおこったり、口紅による色素沈着が起こったりしてしまいます。
時間をかけずに素早く落とす
クレンジングに含まれる成分はお肌に良いものではないので、クルクルと素早く馴染ませて効率良く落とすことが大切です。
頬はしっかり洗えても、額、鼻、あごのTゾーンを忘れる方も多いので注意しましょう。オイルクレンジングなど落ちの良いタイプでは1分以内、洗浄力の弱いミルクタイプでも1分半程を目安に洗い流します。
長すぎるとお肌にダメージを与え、逆に短すぎると洗浄が不十分になります。徹底的な見直しにはキッチンタイマーなどを使用して、時間をチェックすることをオススメします。
クレンジングはたっぷり使用する
実際の使用量を確認すると、少ないことが圧倒的に多いです。
メーカーによって様々ですが最低でも大きめの500円玉大を手のひらにとり、たっぷりと使用することで摩擦による刺激を与えないようにしましょう。
落ちにくいポイントメイクは先に落とす
クレンジングに時間がかかったり、落とす際にこすったりするアイメイクは、目の周りの負担になります。
また、アイシャドーやマスカラの成分が顔全体に広がることでお肌を傷つける原因にもなりますので、先に落とすのがいいでしょう。
敏感肌の方は特に、先にポイントメイクを落としておくのは肌に優しくオススメです。
洗い流しはぬるま湯で十分に
体温よりもややぬるく感じる35-6度程度のお湯が理想的です。冷たすぎるとメイクがうまく落ちきらず、洗い残しが肌荒れの原因となってしまいます。
逆に熱いと必要な皮脂も洗い流してしまい、乾燥の元となるので注意してください。
また、シャワーの水流が強すぎるとお肌を傷めてしまいますので、弱い水流で使用する、もしくは両手でお湯をすくって優しく洗い流してください。
W洗顔はクレンジングやお肌のタイプに合わせて
クレンジングの後に洗顔を行ういわゆるW洗顔が日本では主流ですが、海外では一般的ではありません。
例えばフランスでは、硬水で乾燥した気候であるため洗い流すことを推奨しません。拭き取り式の洗顔が多く、その後の洗い流しを行わないこともあります。
日本でも夏は冷房、冬は外気によりお肌は年中乾燥していますので注意が必要です。
例えば、敏感肌であるならばW洗顔不要のタイプのクレンジングを選んだり、ミルククレンジングを使用したりするなど工夫することでダメージを最小限に抑えることができます。
ポイントメイクの落とし方

目の周り、唇はその他のお肌と違って、非常に薄くデリケートな場所になっています。
また、アイシャドーや口紅など色素がしっかりと定着するメイク用品を使用することが多いため、通常のクレンジングですと落としにくくゴシゴシとこすることでお肌に負担がかかります。
目元や口元は専用のリムーバーを使用しましょう。
ポイントメイク専用のものを使いましょう
各メーカーではアイメイク専用、リップメイク専用のメイク落としやリムーバーが揃っています。タイプはオイル状、リキッド状、ローション状、乳液状になったものと様々です。メイクの濃さやお肌のタイプにあったものを選びましょう。使用しているマスカラが落ちにくいようであれば、クレンジングとマスカラを同じメーカーでそろえたり、ウォータープルーフ対応のリムーバーを選びましょう。
ポイントメイクリムーバー(アイメイク落とし)の方法
【用意するもの】
- コットン4枚(片目で2枚)
- 綿棒1-2本
1.コットンを軽く湿らせて半分に折り、下まつげの下に敷くように置きます
2.もう一つのコットンを軽く湿らせ(ローションやタイプによりそのままでも可)、アイメイクリムーバーをコットンにとります。瞳を閉じてまぶたの上からそっと乗せて馴染ませます。出来れば15-30秒程放置。アイメイクが馴染んだらこすらないように上のコットンを軽く滑らせて、マスカラ、アイシャドーを落とします。

3.下まぶたのコットンを押さえながら、綿棒を使って軽くコロコロと転がすように、上まつげやアイシャドー、下まつげのメイクをコットンに落とします。最後に下まぶたに置いてあったコットンをそっと外します。この時に下まつげのメイクやアイライナーも一緒に落とします。

まつげエクステをしている場合
オイルや油分の豊富なメイクリムーバーは取れてしまう原因になりますので、オイルフリーや洗浄力の弱い乳液タイプを使用して、こすらないようにしましょう。
落ちにくいリップメイクの落とし方
クレンジングはリップと同じメーカーのものを使用することをオススメします。唇は縦にシワが入っているので、その隙間に口紅が入ってしまいます。コットンで馴染ませたら横だけではなく縦方向にも手を動かして細かいシワの間にも注意しましょう。
肌に合ったクレンジング剤の選び方
メイクの濃さ(リキッドファンデーション、ウォタープルーフのマスカラなど)や、肌質(乾燥肌、敏感肌)に合わせて選ぶことが大切です。
クレンジング | 脂性肌 | 混合肌 | 乾燥肌 | 敏感肌 |
---|---|---|---|---|
オイル | ◎ | ◯ | △ | △ |
リキッド | ◎ | ◯ | △ | △ |
ジェル | ◯ | ◎ | ☓ | △ |
クレンジングの種類
洗い流しタイプと拭き取りタイプがあります。洗い流しタイプには、オイル、リキッド、ジェル、クリーム、ミルクタイプがあります。拭き取り式では、コットンに染み込んでいる状態で売られているもの、ローション状でコットンに染み込ませて使用するものがあります。このほか、ポイントメイクリムーバー(オイル、リキッド、ローション、乳液タイプなど)があり、アイメイクやリップメイク落としの際に使用します。
洗浄力の高さ
オイルクレンジングが最も洗浄力は強く、短時間で落とすことができますがその反面、お肌への刺激が強くなります。ミルク(乳液)クレンジングはその逆で、洗浄力が弱くお肌に優しいタイプといえます。

肌に合ったクレンジングの選び方
お肌のタイプ別のオススメクレンジングを以下にまとめました。オイルやリキッドは色々なお肌に合いますが乾燥する方は避けましょう。ジェルタイプは混合肌の方、クリーム、ミルクタイプは乾燥肌や敏感肌の方でもダメージを与えにくいのでオススメです。
間違ったクレンジング方法は肌を傷める原因に
意識的に行っていたり、特に気にせず行っていたりする次のような行動。実は、クレンジングを行う上でやってはいけないNGなんです!行っていた人がいたら、今すぐやめましょう。
ついでにマッサージ
クレンジングはお肌の汚れを馴染ませて洗い流すためのもの。汚れなどを「取る」作用がありますので長い時間置くことはお肌に優しくありません。一見しっとりしそうなオイルクレンジングでも、お肌の乾燥を招くのでメイクがなじんだらすぐに洗い流すようにしましょう。
シャワーで洗い流す
強い水圧はお肌を傷める原因になり、たるみにもつながります。手でお湯をすくって洗い流しましょう。どうしてもシャワーを使用したいという方は水圧をできるだけ押さえたり、下から当てるなど工夫したりして、弱い水圧のシャワーで洗い流しましょう。
手を使わずにクレンジング
クレンジングをただのせるだけではメイクは落ちません。メイク中の油分や汚れとクレンジング剤をしっかりと乳化させてなじませることで汚れをクレンジング側に閉じ込め、洗い流すことができます。しっかりと手でクルクルと小さな円を描くようにして、クレンジングをなじませましょう。
シートタイプのメイク落としは肌と摩擦を起こしてしまうので、お肌を傷める原因となるので、日常的に使用するのはおすすめしません。
クレンジングは、お肌全体に、手早く、優しく、が鉄則です!
正しいメイク落としが美肌の土台を作る
今回は、クレンジングの基礎知識について、主に落とし方についてお伝えしました。毎日の習慣であるからこそ、正しくしっかり洗うと同時にお肌に負担がかからない方法を取り入れましょう。これから先のお肌に違いが生まれてくるはずです。