導入美容液って必要なの?効果あるの?美容のプロがお答えします

スキンケア
導入美容液(ブースター・先行美容液)とは、化粧水の前につける浸透力を上げるための美容液・プレ化粧水のこと。化粧水の前に美容液?そもそも必要なの?と色々気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは導入美容液の働きや効果的な使い方をご紹介します。

導入美容液の働きと効果とは?

導入美容液が働くしくみ
導入美容液は「ブースター(booster:押し上げる・高める)」とも呼ばれ、洗顔後すぐの肌につけると、その後に使用する化粧品の効果を高めてくれる働きを持っています。具体的には、次のような5つの効果が期待できます。

導入美容液の効果

  1. 硬く厚くなった角質をほぐして、後につける基礎化粧品を入りやすくする
  2. 角質を柔らかくし、肌のキメ・環境を整える
  3. 美白化粧品など浸透力が重要になる基礎化粧品の効果をサポートする
  4. 肌をベストな環境へ導く

導入美容液の最も大きな働きは、硬く厚くなった古い角質を柔らかくして、その後につける化粧品の成分の「通り道」を作ることです。
角質とは、肌の一番外側にある厚さわずか0.02mmほどの組織ですが、「肌の水分を保つ」「肌を外部の刺激から守る」という重要な働きをしています。

私達は毎日基礎化粧品を肌につけていますが、化粧品の成分が浸透できるのは角質まで(それより深く浸透するものは医薬品になります)。つまり、化粧品が効果的に働くためには、「化粧品がどれだけ角質に浸透するか」がカギになってくるのです。

「化粧品がなかなか肌に入っていかない…」と感じる場合、角質が硬く厚くなっている可能性があります。角質は、肌のターンオーバーが正常に働いていると、柔らかくしなやかな状態を保っていられますが、加齢や紫外線、肌への刺激などが原因で肌のターンオーバーが乱れると、古くなった角質が肌に残り、角質が硬く厚くなってしまいます。

導入美容液には角質を柔らかくする成分が配合されているので、後から付ける化粧品の成分が角質層まで浸透していきます。角質がしっかり保湿されると肌のターンオーバーが整い、硬く厚くなっていた角質が健康な状態に戻っていきます
また、美白成分や抗酸化成分などの美容成分が角質深部まで届くことで、より効果的に肌に働きかけることができるのです。

導入美容液が働くしくみ

導入美容液が働くしくみ
上図のように、導入美容液は、古い角質が溜まって硬くなった角質をうるおいが染み込みやすい状態に変えていきますが、角質に働きかける方法によって、以下の4つのタイプに分かれます。

【肌のpHを変化させるタイプ】

もっともポピュラーなのが、肌のpH (酸性やアルカリ性の強さを表す単位)を一時的に変化させるタイプ。
肌はもともと弱酸性を保っていますが、弱アルカリ性の成分を配合した導入美容液をつけると、肌は一時的に弱アルカリ性に傾きます。弱アルカリ性に傾いた肌は、自らアミノ酸や脂肪酸などの酸性物質を生産し、弱酸性に戻そうと働きます。肌で作られたた酸性物質は、角質を保湿し柔らかくする作用があるので、後につける化粧品の成分が角質に浸透しやすくなるというしくみです。

【うるおいで肌を柔らかくするタイプ】

先ほど紹介したpHを変化させるタイプは敏感肌の方にとって負担になることも。こちらは、低刺激でやさしく肌をうるおしながら角質を柔らかくするタイプで、pHは中性~弱酸性になります。
後につける基礎化粧品より先に浸透し、道筋を作る役割を果たします。保湿・浸透力の高いアミノ酸・ペプチドなどの成分が使われることが多く、肌に負担が少ないことが魅力です。
初めて導入美容液を試す方におすすめのタイプです。

【余分な皮脂や角質を拭き取るタイプ】

拭き取りタイプの導入美容液は、コットンに適量を染み込ませ、肌の表面を滑らせるようにして使用します。ピーリング作用のある「クエン酸」や「乳酸」、皮脂を取り除く「エタノール」「界面活性剤」などを配合しているので、余分な皮脂や角質が取り除かれて、その後につける化粧品が角質に浸透しやすくなります。
敏感肌の人などは配合成分に刺激を感じることがあるので注意が必要です。

【オイルで角質を柔らかくするタイプ】

皮脂には、角質内の水分が蒸発するのを防ぎ、角質を軟化させる「エモリエント効果」があります。角質が硬くなっている人は、皮脂が不足しがちなので、皮脂を補う形で角質にオイルを与えると、角質が柔らかくなっていきます。
よく使われるのは、皮脂に近い成分を含んだスクワランオイルやホホバオイル、抗酸化作用があるアルガンオイルなどです。

【炭酸で浸透力を上げるタイプ】

炭酸を配合した導入美容液は、「分子が小さく角質に浸透しやすい」という炭酸の働きを利用して、化粧品の成分を浸透させていきます。
炭酸の泡には、肌を刺激して血行を促進する作用もあるので、肌のターンオーバーが活性化され、角質が健康な状態に戻っていく効果も期待できます

一口に導入美容液といっても、角質に働きかける方法によってそれぞれに特徴があるので、使用感や肌質によって自分に合った導入美容液を選ぶことが大切です。

導入美容液は本当に必要?否定的な意見も…

肌の悩み
化粧品の効果をぐんと高めてくれる導入美容液はとても魅力的ですが、「効果を感じた!」という人が多い一方で、「本当に必要なの?」という声も耳にします。
導入美容液は、「化粧品の浸透を高めるもの」というプラスαのアイテムなので、今使っている化粧品で効果を実感している人や、すでに肌の調子がいい人は、不要だと感じるかもしれません。

逆に、肌の調子の悪い人や、化粧品の効果が感じられない人、年齢肌に悩んでいる人にとっては、救世主のようなアイテム。次のような肌悩みがある場合は効果を実感しやすいので、ぜひ取り入れてみてください。

こんなときは導入美容液がおすすめ!

  • 古い角質がたまりゴワついて、くすみがある時
  • 季節の変わり目に肌のダメージを感じる時
  • 紫外線ダメージの蓄積や加齢で肌のターンオーバーが乱れている場合
  • 化粧水など保湿化粧品を使ってもなじみにくく、効果を感じられない時
  • 敏感肌や乾燥肌でうるおいが不足している場合

導入美容液は肌に合っていれば、比較的早く効果が表れます。
使用した翌日~数日後に、何らかの手応えを感じることができた場合は、導入美容液が肌に合っている証拠。そのまま使い続けることで、きっと大きな変化を感じることができますよ。

導入美容液、選び方のポイントと使い方

肌悩みのある人には、効果抜群の導入美容液。より高い効果を実感するために、導入美容液の選び方や正しい使い方を解説します。
化粧品イラスト

導入美容液の選び方

導入美容液は単独で機能するのではなく、あくまでも他の化粧品と組み合わせて働きます。そのためには、他の化粧品との相性が良いかどうかが重要になります。
一番確実と考えられるのは、今使っている化粧品と同じラインのものを選ぶ方法です。多くのスキンケア化粧品は、ライン使いをしたときに最も効果的に働くように各アイテムの成分配合が設計されているので、導入美容液も同じラインで使ったときに、最も効果が発揮しやすいと考えられます。

普段愛用しているラインに導入美容液がない場合は、肌の状態に合わせて導入美容液を選んでいきます。

【肌の状態別】おすすめの導入美容液(愛用ラインに導入美容液がない場合)

  • 肌の乾燥がひどい
    →【オイルタイプ】
  • 肌が硬く、化粧水が肌に入っていかない
    →【pH変化タイプ】
  • 敏感肌で肌がピリピリする
    →【うるおいタイプ】
  • 角質のごわつきや皮脂の分泌が気になる
    →【拭き取りタイプ】
  • 顔色が悪く血行不良が気になる
    →【炭酸タイプ】

導入美容液の正しい使い方

一般的に美容液は、化粧水の後、乳液・クリームの前に使用しますが、導入美容液は、洗顔後すぐ、化粧水をつける前に使用します

【正しい順番】導入美容液→化粧水→通常の美容液→乳液・クリーム

導入美容液をつける際は、しっかりと角質になじませることが大切。導入美容液の効果を最大限に引き出すための付け方と注意点を紹介します。

導入美容液の効果的な付け方

  1. 商品添付の説明書にある適量を、手のひらに出す
  2. 導入美容液を両手で包み込むようにして温める
  3. 手のひらと指先を使って、肌に摩擦を与えないように優しく顔全体に伸ばす
  4. 目元や口元、小鼻の周りなど細かい部分は指の腹を使って優しくなじませる
  5. 最後に手のひらで顔全体を優しく押さえるようにして、ハンドプレスをする

肌がもちもちと柔らかくなり、手のひらに吸い付くような感じになれば、導入美容液がしっかりと角質に浸透した合図です。そのまま時間をおかずに化粧水などの基礎化粧品をつけていきましょう。

導入美容液を使う際の注意点

  • 洗顔後は肌が乾燥しやすいので、すみやかに導入美容液をつける
  • 洗顔後の角質は湿って脆くなっているので、傷つけないように注意する
  • 拭き取りタイプの導入美容液は、コットンを滑らせる際、肌にできるだけ摩擦を与えないようにする
  • オイルタイプの導入美容液を使う際は、オイルは少なめ(3滴~5滴)を薄く伸ばす(オイルの量が多いと、化粧水などが弾かれてかえって浸透が悪くなる)

導入美容液は、いつものスキンケアの前にプラスするだけで、化粧品の効果をぐんと底上げしてくれます。「今使っている化粧品の効果がどうも感じられない」という人は、化粧品を買い換える前に導入美容液を投入してみるのもおすすめです。
導入美容液は、肌に合えば手応えを実感しやすいアイテムで、「もっと早く使えばよかった」という声も。肌悩みがなかなか改善しない人は、導入美容液を取り入れてみてはどうでしょうか?

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