気になりだしたエイジングケア、でも何歳から?、どんなケアを始めればいいのかわからないといった人も多いのではないでしょうか?ここでは、開始時期と合わせて具体的なケア方法をお教えします。
老化は何歳から?正しいエイジングケアの方法は?
エイジングケアは、20歳を超えて気になる肌悩みが出てきたら始めるのがおすすめ。スキンケアは積み重ねに差が出るため、小さなことから始めてみましょう。
「気になるけど、今始めた方がいいのか分からない」という方は下のチェック項目を参考にしてみましょう。一つでも当てはまるものがあったらスタートのサインです。3つ以上で黄色信号、5つ以上で赤信号…今すぐエイジングケアを始めてください。
≪エイジングサインのセルフチェック≫
(1)肌のキメが粗くなった
(2)肌がくすみがち
(3)肌が乾燥している
(4)よく見ると小じわがある
(5)化粧ノリが悪くなった
(6)小さなシミが出てきた
(7)薄いほうれい線ができ、顔のたるみが気になる
(8)毛穴のくぼみや黒ずみが目立ち始めた
(9)朝、寝跡がしっかり残っている
(10)アザやキズが治りにくくなった
今のやり方、間違ってるかも?悩み別の正しいエイジングケア方法
エイジングケアをする上で必ず押さえておきたいポイントが3つあります。
- 小ジワやたるみの原因となる乾燥を防ぐ
- シミやくすみの原因となる紫外線を防ぐ
- 肌の老化の原因となる酸化〔活性酸素〕を防ぐ
この後は以上のポイントを中心に、エイジングケアで必ず押さえておきたい基本3つと、有効なスキンケア成分を併せてご紹介します。自然派の方は≪植物成分≫の項目を参考にして下さい。
また、より効果をあげるために必要な条件としては、「細胞の活性」と「血行促進」があげられます。
しっかり保湿で小ジワやたるみの原因になる乾燥を防ぐ!
乾燥を防ぐためには、保湿を続けることが何より大切です。時間がない時はオールインワンジェルでもいいので、必ず保湿しましょう。化粧水だけで終わらせると逆に乾燥を招いてしまう可能性があります。
また、しなやかでなめらかなハリのある肌には、皮膚の角層という部分に15~20%の水分が保たれているものです。しかし、素肌で乾燥した空気の環境にさらされたり、肌を保護する皮脂が不足したりすることで、水分は奪われやすくなってしまいます。そこからカサつきから始まり、やがて乾燥は小じわやたるみなどの原因となってしまうのです。さらに、年齢とともに水分や潤いを保つ成分は失われがち。
そのため、時間があるときは以下の手順で対策を取るのがおすすめです。
- ローションパックで浸透を高める
- 気になる部分には保湿アイテムを丁寧に重ね塗りする
マッサージで血液やリンパの流れを良くするなどの工夫を取り入れてみるのもいいでしょう。
保湿効果が本当に期待できる成分は?
保湿効果が期待できる成分はいくつかありますが、実は微妙に役割が違っています。今回は、3つの保湿成分について、同じ保湿効果でもどんな役割があるのか、以下の表を参考に知っておきましょう。
また、植物成分でも保湿をサポートしてくれるものがあります。特に「ダマスクローズ」という植物はすべての肌質に対応しているため、おすすめです。
セラミド | 水分の蒸発を防ぐ効果がある |
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ヒアルロン酸 | 水分を貯える働き。高い保水力を持つ |
コラーゲン | 肌表面になめらかなハリ、キメを整える、水分を吸収ししっとり保つ |
植物成分 | |
ダマスクローズ | エイジングケア、保湿、抗菌、血流改善 |
大豆発酵エキス | イソフラボンによる美容効果、高い保水・保湿効果 |
アルガンオイル | 保湿力が高い、抗酸化作用があるビタミンEを多く含む |
紫外線を防ぐ!シミ・くすみのケア
シミは肌のターンオーバー(生まれ変わり)が正常であれば残らないものです。しかし、加齢やストレス、紫外線によるダメージにより遅れがちになっていきます。
また、年間を通して発生する紫外線。特に紫外線が多いのは6~8月ですが、紫外線対策は1年中行いましょう。シミだけではなく、くすみを招く糖化の防止にも役立ちます。
美白効果が本当に期待できる成分は?
紫外線を防ぐために「メラニン」という色素が生成されますが、これは過剰に生成されると色素沈着を起こすこともあり、その結果、シミができるとされています。
シミを防ぐために、シミ対策に効果が期待できる成分を知っておきましょう。
ビタミンC誘導体 | メラニンを作りだす酵素を抑制しシミを防ぐ |
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アルブチン | 過剰なメラニンの生成を抑える |
コウジ酸 | メラニンの生成抑制 |
植物成分 | |
カミツレエキス | メラニンの生成抑制他に消炎、抗菌、血行促進の作用 |
ひなぎく花エキス | メラニンの生成抑制、保湿、抗炎症 |
肌の老化を防ぐ!シワやたるみのエイジングケア
老化の原因となる「活性酸素」は細胞を酸化させる働きを持っています。お肌のコラーゲンやエラスチンの繊維も破壊し、大きなシワやたるみを作ります。
活性酸素の原因は紫外線、タバコ、ストレス、睡眠不足、保存の悪い加工食品、激しすぎる運動などがあります。これらに気をつけるのはもちろん、肌の老化を防ぐための「抗酸化対策」を行いましょう。
エイジングケアが本当に期待できる成分は?
ここでは、抗酸化対策で抑えておきたい成分をご紹介します。
水溶性フラーレン | 強力な抗酸化(肌の老化防止効果)、メラニン生成を抑制、シワやたるみ防止、くすみ予防 |
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コエンザイムQ10 | 肌の老化のもととなる活性酸素発生を抑制、皮膚細胞を活性化、ヒアルロン酸の生成促進 |
植物成分 | |
ハマメリタンニン | ハマメリスの樹皮から抽出。活性酸素による細胞損害を防ぐ |
ローズマリー | 抗酸化作用のあるフラボノイド類を含む、血行促進、抗菌作用 |
スキンケアだけがエイジングケアじゃない!
肌は内側からのケアも大切です。ライフスタイルに取り入れやすいエイジングケア効果のあるインナービューティーの例をいくつかご紹介します。
食事
- 朝や空腹時に生のフルーツや野菜を多く取り入れる
- 朝は青汁やバナナ等カンタンでもいいので規則正しく食事をとる
- 砂糖の代わりにアガベシロップ(植物由来の甘味料)などに切り替える…肌の老化を促進する「糖化」の予防
その他
- 適度な運動…成長ホルモンを高めて細胞を活性化、代謝を高め血色と巡りのいい肌作り
- 睡眠の質や時間をアップ…成長ホルモンの一つであるメラトニンの分泌が増加し、その強い抗酸化作用でメラニン色素の生成を抑制
まとめ
人間の体は細胞でできていて、変わるには時間がかかります。
生まれた時から紫外線のダメージを受け続け、スキンケア、食生活、睡眠すべてが完璧という人もなかなかいないと思います。
だからこそ、肌や生活を振り返ってできるケアから始めていきましょう。
化粧水をエイジングケア化粧水へ変えるだけでも大丈夫!エイジングケアは決して大げさなものではないのです。気になった今が始め時!出来ることからちょっとずつ、お肌のサポートを始めていきましょう。