美白の有効成分トラネキサム酸!効果と副作用(内服&化粧品)

トラネキサム酸は、シミや肝斑のケアのため美容皮膚科で治療用として使用される他、美白の有効成分として化粧品などに用いられています。トラネキサム酸はメラニンの生成を抑えて、シミやソバカスを防ぐと同時にホルモンバランスの乱れによって生じる肝斑にも効果が期待できると言われています。

化粧クリーム

トラネキサム酸【トランサミン】とは?

トラネキサム酸は人工的に生成されたアミノ酸の一種で、日本ではトランサミンという名前の止血剤として元々取り扱われていました。
以下の4つの特徴があります。

  1. アミノ酸の一種でメラニンの生成を抑制
  2. 炎症を抑える作用
  3. 抗炎症、抗アレルギー効果、止血剤などとして治療に使用
  4. 美白効果のある成分として厚生労働省から正式に承認

トラネキサム酸の効果

トラネキサム酸の美白効果は、他の病気に対する治療中に肝斑に有効であったことから知られるようになりました。シミへの作用のほか、肌荒れの原因になる分解酵素を抑える働きがあります
効果を実感するまでに人によっては3か月、早い人では2週間など個人差があり、ターンオーバーの周期、体質やその時の体調などでも変化します。そのため、2か月ほどトラネキサム酸の配合されている化粧品などを続けて様子を見て肝斑やシミがうっすら薄くなるか、シミが増えていないかなど、効果を感じるかをチェックしましょう。

トラネキサム酸がシミを予防するメカニズム

トラネキサム酸の働き

シミのもととなるメラニン色素はメラノサイト(色素細胞)で作られています。紫外線を浴びるとメラニンが紫外線を吸収し、紫外線によるダメージから体を守る作用が働きます。メラニンはアミノ酸の一種であるチロシンから生成されます。メラノサイトの上部は枝のような形をしており、メラニンはそこを通って肌細胞(ケラチノサイト)へ情報伝達されメラニン色素が肌に移動します。通常は新陳代謝で角質と一緒に剥がれ落ちるのですが、そのまま残ってしまうことでシミとなります。
トラネキサム酸はメラノサイトに直接働きかけるのではなく、周囲の細胞に働きかけ、メラノサイトの働きを活性化するプラスミンなど蛋白分解酵素の作用を抑えることで、メラニン生成を抑制するといわれています。

トラネキサム酸との併用でシミ予防をより効果的に!

トラネキサム酸はシミができてしまう前に先回りしてシミを予防することができますが、その他にもシミ予防に効果的な美白成分があります。それらと併用することで、より効果を得やすくなります。

基本中の基本!日焼け止めはマスト!

トラネキサム酸やその他の美白成分には紫外線を遮る効果はありません。シミ予防や美白のためには、紫外線からお肌を守るための日焼け止めは必須アイテムです。また、帽子やサングラスをつける、長袖を着用するなど意識的に紫外線をできるだけ浴びないよう注意しましょう。

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メラニンの生成を抑える美白成分

トラネキサム酸とその他美白成分
トラネキサム酸の他にもシミ予防に効果的な美白成分があります。

アルブチン メラニンを生成するチロシナーゼの働きを抑制。抗酸化作用もあるビタミンC誘導体などと併せてとるとシミ予防にさらに効果的。
ビタミンC誘導体 メラニンをつくるチロシナーゼの働きを抑制するだけでなく、シミに直接働きかける効果や抗酸化作用、新陳代謝を促すなどの作用がある。
フラーレン 活性酸素抑制の作用があり、壊れやすいビタミンCよりも安定しているといわれている。

すでに作られたメラニンにはビタミン!

まずは、シミができないように予防やケアをすることが大切ですが、すでにシミ(メラニン)が作られてしまったものに対しては、ターンオーバーを促進し、肌からはがれやすくすることが大事。そこで以下のビタミンを取り入れてみましょう。

レチノール ビタミンAの一種。できてしまったシミにオススメ。皮膚の正常な代謝を促進し、真皮でのコラーゲン合成代謝も促進。
ビタミンC できてしまったシミを薄くするメラニンの還元作用がある。

レチノールの効果と副作用~シミやシワに効くって本当?~

また普段のスキンケアにピーリングを取り入れて角質ケアを行うことも大事です。

内服薬や化粧品を利用する際の効き方と注意点と副作用

トラネキサム酸は市販のものでは、内服するタイプのものと、化粧水など化粧品として塗るタイプのものの2種類があります。

内服薬

内服できるものは、体の中から働きかけることができます。できてしまった肝斑やシミなどのケアに最適です。

注意点
血栓を溶けにくくする成分なので、血栓症の方や血栓症を起こすおそれのある方などは医師や薬剤師へ相談の上、服用する必要があります。
副作用
発疹や吐き気、腹痛、頭痛やめまいなどの副作用が起こることもあります。服用には十分注意してください。

化粧品

トラネキサム酸を含む化粧品は大手化粧品会社を中心に、数多く販売されています。トラネキサム酸を試してみたいという人はあくまで予防ということで、化粧品から始めると良いでしょう。

注意点
内服薬に比べて効果が出づらい傾向にあるので、続けやすい値段のもので、なるべく成分表示で上部に書かれているものを使用するようにしましょう。
副作用
化粧品では、ほぼ副作用はないとされています。肌が敏感であり不安な場合はパッチテストを行ってから使用するようにしましょう。

シミのない明るくクリアな肌は永遠の憧れです。紫外線を浴びないように気を付け、スキンケアをしっかりと行っていても、少し油断をするとできてしまうのがシミや肝斑。トラネキサム酸を知っておくと、レスキューアイテムとして活用することができるので便利ですよ。

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