シミができる原因一覧、紫外線以外も!5つの簡単予防ケアを毎日実施しよう!

シミの原因は「紫外線」と言われていますが、シミができる場所とできない場所があるのはなぜでしょうか?実はシミの原因は紫外線だけではなく、摩擦やストレス、食事などもシミと大きくかかわっています
今回はシミの発生と大きくかかわりのある「活性酸素」についてお伝えし、シミができるメカニズムを図でわかりやすく解説、また効果的なシミの予防法をご紹介します。

シミを気にする女性 イラスト

シミの原因の1つ「活性酸素」という物質

「シミは紫外線によって発生する」ということは広く知られていますが、シミの原因は紫外線だけではありません。シミが発生するしくみを知り、確実に予防していくために、ぜひ知っておいていただきたいのが「活性酸素」という物質です。

活性酸素とは?

活性酸素とは、私たちが呼吸で取り入れている酸素から作られている物質で、「他の物質を酸化させる作用が極めて高い」という性質を持っています。
「活性酸素は体に悪いもの」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、免疫や細胞の情報伝達、排卵・受精などさまざまな生理機能にかかわっている重要な物質でもあります
ただし活性酸素が体内で増えすぎると、その強い酸化作用で細胞膜や皮脂を酸化させ、肌にダメージを与えてしまいます。肌は、活性酸素によるダメージから自らを守るため、メラニンを作る細胞「メラノサイト」を活性化させ、メラニンを大量に作り出します。肌に作られたメラニンが上手く排出されず、肌に溜まったものが私たちを悩ます「シミ」になるのです

活性酸素が増える原因

活性酸素が増える原因

体内の活性酸素が増える原因は、私たちの身近なところにたくさん存在します。
紫外線、大気汚染、放射線、肌への摩擦や外傷、ニキビといった外的な刺激をはじめ、ストレスや睡眠不足、タバコ、酸化された食べ物など、生活環境によっても体内に活性酸素が作られます。

最近の研究では、体内の活性酸素の量が多いほどメラニンの生成量が増える、という結果も出ています。シミを予防するには「いかに体内での活性酸素の発生量を抑えるか」が大切だと言えるでしょう。

シミができる原因一覧

鏡をみる女性

(1)加齢

体内では活性酸素が増えすぎないように、活性酸素を抑制する酵素(SOD)が作られていますが、加齢によってSODの生産量が減少すると、シミが発生しやすくなります

(2)紫外線

紫外線はシミの元になる活性酸素を作り出す大きな原因であると同時に、直接メラノサイトを刺激してメラニンの生成を活性化させます。

(3)肌への摩擦

スキンケアやメイク時に肌に与えられる摩擦や、衣類による肌への摩擦も、肌への刺激となり活性酸素を発生させます。

(4)化粧品による刺激

化粧品に配合されているタール系色素や、防腐剤のパラベンなどが原因で肌にシミができることがあります

(5)酸化した皮脂や汗、オイル

皮脂と汗が混じってできた「皮脂膜」や化粧品に含まれるオイルは、活性酸素によって酸化され、肌に害を与える「過酸化脂質」になります。肌は自らを守るためにメラニンを生成します。メイクを落とさずに寝てしまう、などがこれにあたります。

(6)偏った食事

ハンバーガーとポテトとオニオンリング

偏った食生活で増えた血液中の中性脂肪やコレステロールは、活性酸素の働きで「過酸化脂質」に変化します。過酸化脂質はメラノサイトに蓄積し、シミを濃くすることがわかっています。

(7)ストレスや睡眠不足

ストレスや睡眠不足も活性酸素の発生を増やし、シミを作る要因となります。

(8)タバコ

たばこ

タバコのニコチンは体内に大量の活性酸素を発生させます。また、タバコは活性酸素の働きを抑えてシミを防ぐ「ビタミンC」の吸収を妨げます。

(9)大気汚染

大気中に浮遊する排気ガスや、黄砂、PM2.5などの物質は、肌への刺激となり肌内部に活性酸素を発生させます。

(10)ケガや虫刺され、ニキビなどによる炎症

ニキビができた女性

ケガや虫刺され、ニキビなどで肌の炎症が起こると活性酸素が発生し、活性酸素から肌を守るために、メラニンが大量に作られ、「炎症後色素沈着」と呼ばれるシミが発生します。色素沈着した部分だけがシミとなるため、紫外線のシミよりも目立って見える場合があります。こちらは他のシミとは違って、部分的にシミになりやすい要因です。

できてしまったシミは消えないの?

シミの原因は思いのほかたくさんあることがわかっていただけたでしょうか?
シミの原因を知って予防することが大切ですが、「今あるシミを何とかしたい」と思っている人も多いですよね。では、できてしまったシミは、シミ消しクリームやシミ薬などで消すことはできるのでしょうか?

セルフケアだけでシミを完全に消すのは難しい

結論から言うと、化粧品を使ったスキンケアや市販のシミ薬を使ったセルフケアでは、シミを完全に消すことは難しいでしょう。

美白化粧品や市販のシミ薬には「新たなメラニンの生成を防ぐ」「肌のターンオーバーを整えてメラニンの排出を促す」「メラニンを還元して薄くする」といった効果が期待できますが、一方で私たちの肌は、日々紫外線やスキンケア時の摩擦、酸化した皮脂、ストレスなど様々なシミの原因にさらされています。

シミの発生と改善

様々な原因によって「シミが発生する力」と、セルフケアによって「シミを改善しようする力」は、上図のように常に綱引きのような状態になっています。左側のシミの原因の部分は、日焼け止めの使用や生活習慣の改善などで減らすこともできますが、紫外線や加齢など、完全には防ぐことができない要素もあります

また、右側のシミ対策クリームやシミ対策飲み薬はシミを防いだり、シミを薄くする作用は期待できますが、「シミを消す」ほどの強い成分は配合されていません。そのため、日々セルフケアを続けていてもシミを消すことは難しいです。

ただし、「消すことができないから」といってシミ対策クリームやシミ対策飲み薬に意味がないわけではありません。セルフケアの手を緩めると、シミはどんどん増えて濃くなっていきます。シミの発生源との綱引きで負けないためには、毎日のセルフケアを継続していくことがとても大切です

シミを消すには皮膚科での治療という選択も

「どうしてもシミを消したい」と思うなら、皮膚科での治療を受けるという方法もあります。シミの治療には、外用薬や内服薬による内科的な治療や、レーザーなどによる外科的治療がありますが、シミの種類によっては効果がなかったり、新たなシミが発生することがあったりと、どんなシミでも確実に消せるというわけではありません

毎日できる5つのシミ予防法

「できてしまったシミ」は簡単には消すことが難しいということがおわかりいただけたでしょうか?シミは「できる前に予防すること」が最も重要です。
今日からできる、5つのシミ予防法をご紹介します。

肌をさわる女性

(1)日焼け止めは毎日使う

紫外線はシミの原因となる活性酸素を発生させたり、メラノサイトを活性化させてメラニンを過剰に作らせたりと、シミの発生に大きく関わっているので、できる限り防ぎたいもの。皆さんは毎日日焼け止めを使用していますか?
「外出時は日焼け止めを使用している」という人は多いと思いますが、紫外線は窓ガラスを通過するので、室内や乗り物の中にいるときも紫外線対策が必要です。薄曇りの日でも晴れた日の80~90%もの紫外線が届いており、秋や冬も紫外線は降り注いでいるので、日焼け止めは一年を通じて使うようにしましょう。また日焼け止めは顔だけでなく、シミができやすい首やデコルテ、手の甲にも使用することをおすすめします

(2)基礎化粧品は美白機能があるものを選ぶ

化粧品イラスト

毎日紫外線対策をしていても、紫外線を完全に防ぐことはできません。毎日少しずつ浴びている紫外線によるシミの発生を防ぐためには、メラニンが作られないように、毎日のスキンケアで美白化粧品を使うことが必要です。

美白化粧品に配合されている美白成分は、その安全性や効果が厚生労働省によって認められています。美白成分にはいろいろな働きがありますが、主なものは以下の通りです。

【作用】メラニンの生成を抑制する
【成分名】ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチン、エラグ酸、コウジ酸、ルシノール、マグノリグナン、カモミラETなど

【作用】メラニンの生成を抑制、排出を促す
【成分名】リノール酸S、4MSK、エナジーシグナルAMP

美白成分の中でも、メラニンに対して複数の作用を持っているのが「ビタミンC誘導体」です。ビタミンC誘導体にはシミの原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用もあるので、シミを防ぐ効果が期待できます。

また「トラネキサム酸」は、活性酸素がメラノサイトを活性化させる際の伝達物質「プラスミン」を阻害し、メラノサイトの活動自体を抑える成分としておすすめです。(下図)。

シミのメカニズム

(3)抗酸化成分を含む食品を多く摂る

野菜

活性酸素は、紫外線だけでなくストレスや、タバコなど様々な要因で日々作られているので、シミを予防するためには、体の中から活性酸素を減らすことも意識していきましょう
活性酸素の働きを抑える成分を「抗酸化成分」と言いますが、抗酸化成分を多く含んだ食品を多く摂ることもシミ予防に有効です。

抗酸化成分 多く含まれる食材
ビタミンC アセロラ、ケール、パセリ、ピーマン、キャベツなど
ビタミンE ひまわり油、大豆油、えごま油、アーモンド、小麦胚芽など
ポリフェノール ブルーベリー、赤ワイン、緑茶、紅茶、ココア、大豆、しょうがなど
リコピン トマト、スイカ、アンズ、サクランボ、柿など
カテキン 抹茶、小豆、大豆、ココアなど
β-カロテン のり、唐辛子、シソ、ケール、ニンジン、ホウレンソウなど
ルテイン ホウレンソウ、ブロッコリー、パプリカ、ニンジンなど

抗酸化成分は多くの食べ物に含まれていますが、外食しがちな人、好き嫌いが多い人などは食事から摂取することが難しいかもしれません。その場合はサプリなどを利用するのもいいですね。

(4)睡眠をしっかり確保

寝室

シミの予防には、質の良い睡眠をしっかりとることも必要です。私たちの睡眠を引き起こす「メラトニン」というホルモンには、活性酸素を除去する働きがあるので、睡眠不足が続くと体内の活性酸素が増えて、シミができやすい状態になってしまいます。
また、肌のターンオーバーが活発に行われているのは睡眠中ですが、肌のターンオーバーを促進させるのが睡眠中に分泌される「成長ホルモン」です。成長ホルモンは眠りに落ちてすぐの深い眠り(ノンレム睡眠)の時間帯に最も多く分泌されます。肌のターンオーバーを活発化するために、質の良い睡眠をとるように心がけましょう。

(5)摩擦を与えないスキンケア&メイクを心がける

スキンケアをする女性

私たちが忘れがちなシミの原因の一つが「肌への摩擦」です。
スキンケアやメイクは毎日行うものなので、少しの摩擦でも繰り返されることで肌にとっては大きな刺激となっていきます。
ふだん何気なく行っているスキンケアやメイクの中に様々な摩擦が隠れています。クレンジングや洗顔の摩擦はもちろんのこと、化粧水をつける際のパッティング、メイクをする際のスポンジやブラシ、指との摩擦です。
シミ予防のためには、できるだけ肌に摩擦や刺激を与えないよう、

  • 丁寧に優しく肌に触れる
  • 何度も同じ場所をこすらない

といったことを意識しましょう。

シミの原因を一つでも減らそう!

シミの原因は紫外線だけでなく、ストレスや、食生活など意外なところに潜んでいることがわかりました。シミは、いくつかの原因が重なって発生することが多いので、原因を一つでも減らすことができれば、シミの発生も減らすことが可能です

ご紹介した予防法は即効性はありませんが、続けることで成果が出てきます。「美肌は一日にしてならず」。数年後も美肌をキープできるよう、日々のケアを継続していきましょう。

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